砂日記ばーじょん2.0

IT関連の仕事中に浮かんできたポエムとか読んだ本の感想とか書いていきます。

映画ボヘミアン・ラプソディ最高だった

(どうしても前置きが長くなってしまうんだけど許していただきたい)

僕のような30代がクイーンのファンであるということは比較的珍しい。

映画ボヘミアン・ラプソディのクライマックスとして描かれたライブエイドの時僕は0歳だったので当然覚えてないし、フレディ・マーキュリーが亡くなった時点でもまだ7歳だった。

クイーンというバンドは30代の多くにとって、存在を知ったときには既に過去のバンドなのだ。

僕がクイーンに出会ったのは中学生の時だった。
僕のクイーン好きは母の影響が大きくて、母も若い頃から日本ツアーに参加したこともあるくらいクイーンが好きだった。

家に何枚かのクイーンのCDアルバムと、レンタルCDからダビングしたテープが何本かあって、
僕はテープに入ったアルバム『Made In Heaven』、特に『I was born to love you』に大はまりし(確かビールのCMで流れてたのがきっかけだったと思う)、リピートしすぎてテープを駄目にしてしまい怒られたりした。

なので一番好きなアルバムもMade In Heavenなんだけど、好きになった最初はクイーンの歴史とか来歴も全く知らなかったので、フレディ存命中のライブを視聴している時に「このライブではI was born to love youは演るの?」とか質問して苦笑されたものである。 *1

第一志望の高校の入試当日の朝にテンションを上げるために流したのもクイーンだった。

高校合格の祝い金で、家に無かったクイーンのアルバムを買い揃えた。母はしめしめと思ったことだろう。

で、アルバムのライナーノーツを読んでようやくクイーンの歴史を知るようになったんだけど、*2
前述したとおり、クイーンは自分にとってやはり過去のバンドなのである。

フレディはもういない。フレディがいるクイーンの新作アルバムはもう出ない(未公開音源の発表とかはあったけど)。

ライナーノーツを読んでオペラ座の夜ヒットまでの経緯とか、その後の浮き沈みとか、メンバー間の軋轢とか、バンドエイドを通じてまた1つになったこと、再び絶頂を迎えようととしたところでフレディの病気が発覚し、終焉に向かっていったこと、それは分かってフムフムと思ったんだけど、リアルなものとして感情にあまり刺さらなかったんだよね…。

20年弱という閃光の歴史に、僕の世代はリアルタイムで立ち会うことができなかった。

この映画ボヘミアン・ラプソディによって、僕はついにフレディ・マーキュリーの、クイーンというバンドの生き様に立ち会うことができたのである(前置き長かった)

本題 映画ボヘミアン・ラプソディ

まずこの映画はいくつかは事実と異なる脚色がされている。

詳しく言ってしまうとネタバレになるので詳細は伏せるが、よってこの映画は単なる伝記映画ではない。
そこは賛否あるところかもしれないが、それゆえ、フレディ・マーキュリーの内面の孤独や葛藤がより鮮明に描かれていることは僕にとってはありがたかった。

フレディは何を愛し、何を目指し、何に葛藤してたのか。過去の記録や関係者のインタビューからは想像しかできなかったけど、ストーリーとして映像化されることで、フレディ・マーキュリーという人間が何者なのか、クイーンというバンドが何だったのか、改めてちゃんと知ることができた気がする。

彼は子どものように欲張りで、強がりで、寂しがり屋で、愛に飢えていて。

メアリー・オースティンとの関係をピックアップした演出は必然だったと思う。

・・・ポエムっぽくなってきたので映画の話する・・・。

良かったところ!!若干ネタバレ注意!

ブライアン・メイとロジャーの監修が入ったことで、実際にこういうやりとりがあったんだろうなぁっていう話が多く再現されたこと。

レコーディングの様子。初期アルバムでは「No synths!(シンセサイザーは使っていない)」と毎作書かれていたけど、じゃああの不思議な音たちはどうやって表現していたんだってのが一部分かったこと。

ドラムの上にコインを並べてみたり、マイクに被せ物したり・・・。実験的だったんだろうな。地頭のいいバンドだから、色んなアイディアを試したんだろう。

スマイル時代のライブの様子、BBCの様子。口パク葛藤。

オペラ座の夜』制作中のメンバーのやり取り。
ガリレオって、誰!?」聞いてなかったの!w
あとロジャーの『I'm in love with my car』の扱いwwwこれはロジャー発の自虐ネタ?www
そしてボヘミアン・ラプソディがラジオ放送されるまでの紆余曲折。あっこれ有名なエピソードだ。

フレディ・マーキュリーの再現度は高かった。あのキレ、パフォーマンス。
自分もトレーニング積んで徹底的にライブ観て練習すればできるようになるんだろうか。なんて。

他のメンバーも。メイのギターもロジャーのドラムもクセを再現してて良かった。

メンバーの中で一番好きなジョンは、他メンバーに比べてトークしている映像が極端に少ないから、「ジョンってこんなことも言う人だったんだ!?」と興味深かった。
一方でフレディに「お前には何もない」とか辛辣なこと言われても激高するでなく「電気工学はダメかな」と苦笑混じりに返す様子は「あぁジョンならそう言いそう」て感じだった。

後半、ギャラ問題から広がるメンバー間の対立、休止、ソロ活動。ライブエイドを契機とした再集結。

フレディのソロアルバム『Mr. Bad Guy』大好きなアルバムなんだけど、色んな迷いや苦しみもある中で生まれた作品でもあったのかな。

そして映画観た人みんな絶賛してるけど、当時の実際の音源を使用したライブエイドのシーンは凄すぎた。映画館で聴くべき。

ボヘミアン・ラプソディのラストからそのままラジオガ・ガにつなぐ瞬間の盛り上がり。

涙腺決壊して、ボロボロ泣きながら観たよ。

音圧がすごいの。バンドの演奏じゃなくて、観客の音圧が。7万人の大合唱。

できれば生で観たかった。あと20年、早く生まれたかった!!

クイーンが活動していた時代を生きることはできないけれど、
こうしてこの映画でクイーンの歴史の一部が再現されたことで、彼らの生き様にリアルで触れることができました。

本当にありがとうございます。

*1:Made In Heavenはフレディの死後にリリースされたアルバムで、I was born to love youは元々フレディのソロで後からメンバーの演奏を加えたものである。よって当然クイーンのライブでフレディの存命中に歌われたことは一度も無い

*2:当時インターネットなんて便利なものは当然無かったし、関連書籍も家に無かったので、クイーンの音楽以外のことを知る術は限られていた