砂日記ばーじょん2.0

IT関連の仕事中に浮かんできたポエムとか読んだ本の感想とか書いていきます。

【デブサミ2017聴講記】【17-E-7】 すべてのIT屋は全力で反省しろ!『ITは本当に世界をより良くするのか?』発刊記念トーク

デブサミの参加記録(8/8)

Togetter

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感想

ゴジラ神林さん VS 光の戦士井上さんの戦いの記録を振り返る

約1年に渡って連載された「IT屋全力反省会」の書籍化を記念したトークセッション。
モデレータにセゾン情報システムズの小野和俊さんを迎え、対談中の裏話などを話していただきました。
神林さんについては過去にSparkのカンファレンスでトークセッションを行った時に、
Sparkのカンファレンスなのに「Sparkは難しいから今から勉強して使おうとしている人はやめなさい」
とぶっちゃけて会場をざわざわさせたのを覚えています。
小野さんは神林さんをゴジラとそれに対抗する光の戦士井上さんという構図を例えてくれましたが、
対立構造というよりも両名とも同じ方向を向いていて、ただアプローチの仕方が異なるという感じでしょうか。
なので2人が殴り合うなんて場面はほとんどなくて、
神林さんがガーっと言ってそこを井上さんがまぁまぁこういう考え方もあるんじゃない?
と諭すような展開が多く、結局反省会といいつつ大体反省はしないのですが、
それでも面白い話が多く聞けました。

IT屋はハッピーになれるのか?

神林さんの指摘で特に好きになのは、「IT屋は自分らがもっと幸せになる方法考えろ」というお話です。
ビッグデータ全然ビッグじゃないし、IoTってインターネットに繋ぐだけだし、
デスマーチ減らない、アジャイル上手くいかない、みんな楽にならない、
こんな状況でAIとか言ってる場合じゃないだろう。足元を見ろ」と。
「それな」ボタンがあったら100回連打したい。
社長でありながら、夢を追いかけるとか会社を成長させるというより、
明日平和に飯を食っていくためにはどうしたらいいか考える超現実主義的な考え方でしょうか。
神林さん自身、過去の炎上プロジェクトに何度も焼かれいろいろ思うところがあるようでした。

一方で井上さんも「でもバズワードだってテクノロジーの発展には必要」
「ソフトウェア設計の仕組みが最適化できれば規模を縮小しなくてもやっていける」
という熱い思いを語ります。
会社の規模も相当な大きさなのでやはり組織として持っていきたい方向があるのでしょう。

答えは出ないし正解は無いのかもしれませんが、
いくらITが発達しても労働環境は改善されない、どころか、IT業界以外でも
Webサービスの極大化で物理リソースが追い付かなくなってきて人材不足や超過労働改善が叫ばれる昨今、
ITとの関わり方を見直す時期がきているのかもしれないと考えさせてくれました。

なお、モデレータの小野さんも
「神林さんはやっぱりバズワードしねー!って思ってますか」とか
「getterメソッドにコメントで『これは〇〇を取得します』て書いてあってふざけんなしねー!」などなど
通常のインタビュー記事などではなかなか聞けない激しい物言いで場を盛り上げてくれました。

非常に聴きごたえのあるトークセッションでした。