砂日記ばーじょん2.0

IT関連の仕事中に浮かんできたポエムとか読んだ本の感想とか書いていきます。

新装版 達人プログラマーを読んだ

新装版 達人プログラマーを読みました 

新装版 達人プログラマー 職人から名匠への道

新装版 達人プログラマー 職人から名匠への道

 

 1ヶ月くらいで読めるかと思っていたけど読書できない時期などもあり1ヶ月半ほどかかってしまった。

 

改訂版ということで最近の技術について併記する形で載せられているものの、今はこのやり方ではあまりやらないかな、という部分もあったけど、15年以上前に本書で語られた話の多くの部分が今でも通用するというのは基礎概念を身に着けたプログラマーは長生きするし強いということを証明している(15年というのが長生きかどうかというのはあれだけど、少なくとも10年目の自分はまだまだプログラマーとしてレベルアップできるな、とは思った)

 

自動テストによる品質保証の有効性って2000年時点で既に言われてたの?正直ここ10年くらいの話だと思ってた…

 

あとは、さすがにアジャイルという言葉は出てこないが、つまりこれアジャイルですよね、とか。

 

「ソフトウェアは建築と言うよりもガーデニング(つまりコンクリートではなく、より有機的なもの)に近い」というのは学生時代に聞きたかった…リファクタリングの文脈での説明だったけど、今やってる7人月程度のプロジェクト管理は変な枝が伸びてないか、枯れた葉っぱがないかみたいな確認の毎日だ。開発はベンダーに請け負ってもらってるけど、本当にこのままリリースできるのか、新たな問題が起きていないか見回りと剪定に追われている。

 

最近、プログラムに触れることが仕事では中々無いんだけど、上流も下流もおろそかにせず、マネージャーとしてもプログラマーとしてこれからも成長していきたいなと思っていたのでした。

【読書感想文】ブラック部活動【内田良 】

ブラック部活動 子どもと先生の苦しみに向き合う

ブラック部活動 子どもと先生の苦しみに向き合う

【忙しい人向け】長いよ!3行で書け!

  • 最近、部活動にまつわる教員の過重労働とか部員の事故・体罰などが話題になってるよ
  • 『ブラック部活動』という本が発売されたので、読んで感想文を書いたよ
  • 学校とつながりの薄い一般人としての立場を大事にして、共感も批判も書きまくったよ

【忙しい人向け】長いよ!言いたいことだけ簡潔に言え!

最後まで読んでくれる強者はほとんどいないと思うので、本感想文を通じて一番伝えたかったことを最初に書いておきます。大体以下のツイート(リプ欄含む)に詰まってます。これだけ読んだらもう帰っていいです(オイ)

読書感想文に入る前の前置き

私は一般企業に勤める社会人であり、学校とは高校卒業以来あまり関わりのない立場にいます。
そんな私が部活動問題について関心を持ったきっかけは2か月ほど前で、気になる方は過去記事(教育界のえらい大人が以下略)を読んでいただければ幸いですが、この2ヶ月間の間で教員を取り巻く環境の実態が色々見えてきて、部活動に苦しむ教員や保護者のTwitterに関心を持ち、自分なりに勉強させていただきました。
過去記事を書いた時と考え方が変わったところもあります。
その上での1意見ととらえていただければ幸いです。

補足1:全体的に見ると批判的な感想が目立つと思いますが、同意できたところは同意と述べています。同意するところは「同意する」で大体伝わると思いますが、逆に同意できないところは「なぜ同意できないのか」をしっかり述べなければ思いは伝わらないと考え、結果として批判寄りな文量が多くなってしまったことはご理解願います。

補足2:なお、夏休みの宿題の読書感想文は大嫌いでした。

補足3:私の中学生時代は20年前になります(歳がバレる)

以下、感想文

(書きやすさ重視で口語体で書かせていただきます)

はじめに

詳細は各章で言及していくが、ここでおさえておきたいことは、「本書は部活動の全廃を目指すものではない」ということである。
部活動問題のあり方にも意見が分かれていて、大雑把に「廃止派」と「縮小派」がいて、内田さんは「縮小派」よりの考えであるということ。
ただ、内田さんはよく「廃止派」と誤解されるらしい。
(内田さんを支持する人の中に廃止派がいるし、また内田さんが応援している人の中にも廃止派がいるからだと思う)
私は部活のあり方に関する基本的な考えは内田さんと同じ「縮小派」である。
※廃止論自体の否定はしない

第1章 「グレーゾーン」を見える化する

冒頭の廊下を走る中学部活の元ネタはこれググる類似の投稿がでてくる。
私の母校では部活動でも廊下は走るの禁止だった気がするけどうろ覚え。

P30「部活が教育課程外・学校教育内(グレーゾーン)であることがうやむやにされると、『強制』と『過熱』が起きる」ということについてはピンとこなかった。
P26で「教育課程外の活動=生徒の自主性・自発的な活動」との解釈をしており、「学校教育内であること」とまざりあって、「自主的なのに強制」「自主的だから過熱」という状態になるらしい。
自主的なのに強制」理解できるが、「自主的だから過熱」はしっくりこない。
自主的な活動は過熱にならず適切な量でセーブされることも多く、他の要因も重なって初めて過熱になる気がする。

グレーゾーンのうやむやにより、「廊下を走る」ようなアウトな行動が部活動では発生するようになるとのことだが、もしも部活が「教育課程内」だったとしたら、部活を考慮して廊下を走っても安全なように学校を設計するだろうか。私はしないと思う。
なぜなら、教育課程内だろうが、教育課程外だろうが、廊下を走るのは危険だからだ。
「行儀と安全を意識して廊下を走るな」は、学校教育の範囲で教えられるべきで、教育課程は関係ない(そんな小学生でも理解できるようなことを中学で指導するなって話はあるが)
逆に、学校教育レベルで培われた判断力があれば、「(自主的な判断で)部活動で廊下は走らない」に至るのではないか。
なのに、自主的な判断が正常に働かず、廊下を走る。
よって、2章でも述べるが私は「自主的だから過熱」でなく、「自主的なのに過熱」であるという認識でいる。
細かい言葉の違いだが、この違いは9章で述べられる未来展望図に大きな影響を与える。

[2017/08/09 追記]
いただいたコメントの中で、私が思う「自主的」は意味的には「主体的」に近いのかも、と思った。
参考:あなたは知ってますか?「自主性」と「主体性」の違いを明確にしよう
辞書的な意味や上記リンク内の定義で言えば、確かに「自主的だから過熱」はありうると思う。
深い考察は避けるけど、私が述べる「自主的」にしっくりこない場合、「主体的」に置き換えてみるといいかも。
そうすると学習指導要領記載の部活動の定義とずれるわけだが、その是非については機会があったら別に考えたい。

なお、本書には「教育課程」についての定義説明はP24~P25でされたが、「学校教育」についての定義説明はされていないので、学校教育の定義については学校教育法第二十一条を参考にした。このあたり素人なので他に参照すべきものがあれば知りたい。というか「教育課程」と合わせて定義を書いて欲しかった・・・。

第2章 自主的だから過熱する――盛り上がり、そして降りられなくなる

まず、冒頭の垂れ幕の件は、正直違和感が大きい。
本書いわく、「教育課程内」の授業の成果で生徒が模擬試験などで上位になってもアピールはしないのに、「教育課程外」である部活の成果はアピールするのはおかしい、ということらしいが、「部活動は教育課程ではないのに○○だ」は使い勝手が良すぎるので、使い方を間違えると言いがかりのようになってしまう。

P33「垂れ幕、横断幕を見て、トロフィーの輝きに圧倒されると、学校という場はトップアスリートやプロの養成機関のように思えてくる」の一文から感じる違和感、最近どこかで別の場所でも感じたような・・・と考えてみたら以下のツイートだった。

上記ツイートに多くの同意があったように、一般的な感覚ではポニーテールを見ても男子の欲情は煽られないし、垂れ幕・横断幕・トロフィーを見ても「この学校はトップアスリートの養成機関なんだな」なんて思わないと思う…

座談会の章でも垂れ幕の話が出てきたが、少し強めの言い方をするが「自分たちは頑張って成果出しても大して評価もアピールもされない、なのに部活は教育課程でもないのに評価されてズルい」という、己の不遇不満を部活問題にすり替えている印象しかない。
逆に、教員の皆さんは「教育課程内」の授業の成果を垂れ幕で発表されるようになったら垂れ幕のために授業研究をより一層頑張るのだろうか?

P36理想と現実のギャップについては意外性があった。
確かにアンケートの他の結果を見てみても中高生の9割、教員の7割以上が「スポーツは楽しい」と認めていて、楽しくて「ハマる」から休まずやってしまうというのは想像できる。
だが「教員と生徒がお互いに首を締めあっている」という本書の主張に同意するのは厳しい。
1つのグラフだけで判断するには情報が少なすぎる。

P36では「生徒も教員も半数以上が理想の活動日数を週5日以内としているが、大半の現実の活動日は週6日以上」という集計結果を紹介している。
ちょっとこのくだりは長くなるので、対象のグラフを紹介したネット上の記事とグラフの引用を貼っておく。

f:id:snufkin127:20170808130546p:plain

引用元:部活動はなぜ過熱する? 指導者がハマる魅力

本書ではこのグラフを「一週間における活動日数の理想と現実」と何だか曖昧なタイトルで表しているが、
集計元である(神奈川県の)中学校・高等学校生徒のスポーツ活動に関する調査報告書での集計元となった質問の内容は中高生向けと教員向けで実は異なる。
中高生向けの質問は理想が「あなたは、週あたりの運動部の活動日数は何日が適当だと思いますか。」現実が「あなたの週あたりの活動日数は、平均してどのくらいですか。」
教員向けの質問は理想が「あなたは、運動部の週あたりの活動日数は、どのくらいが適当とおもいますか。」現実が「あなたが指導している運動部の週あたりの活動日数は平均してどのくらいですか。」である。
つまり、特に現実についての方は前者は中高生本人を主体とした質問で、教員向けの質問は参加している運動部を主体とした質問である。

主体が異なるものを同じグラフにまとめるのは厳密ではないし、載せるなら注釈を入れるべきではないか。

さらに、同調査報告書を注意して読むと、「あなた(教員)が運動部に立ち会ったり、指導したりする週あたりの日数は平均してどのくらいですか」という本書で触れられていない質問があり、その集計結果は「6日が26.7%」、「7日は6.7%」だった。
つまり、部活自体の活動日数は週6日以上が多いが、(恐らく複数顧問制により)7割近い教員は週2日以上部活に参加しない日を得ていることが読み取れ、ここに部員と教員の差異があることがわかる。
これは本書で触れられてもおかしくない話だと思うが、スルーされている。
もっとも、顧問が毎日部活に参加していないからといって、生徒より負担が軽いだろうという話でもない(自宅で指導研究や、部活に時間を取られてできなかった授業準備や校務分掌をやっているかもしれない。そもそも100%最低週2日は休むべきという話ではある)

また、学校事情は地域差の影響が少なくないため、全国すべてがこの通りとはいえない。
全国的なデータの一部は7章P155で紹介されているが、神奈川は「休養日の設定が不十分で、かつ、活動時間数が多い県」に数えられている。
都道府県すべてが同じ状況であるとはいえない。

何が言いたいのかというと、紹介された集計結果の一端だけを見て、作者の主張を正しいと受け入れることは本質を見誤る恐れがあり危険だ、ということだ。

教育素人で初心者の自分にとっては大事な部分なのであえて踏み込むが、内田さんは「エビデンス分析」を自負しているが、そもそもデータが少なすぎて分析と呼ぶにはかなり厳しい。
データが少ないのは内田さんのせいではないのだが、 「限定的なデータから推理した話であり根拠は十分ではない」と注意を促した方が良さそうなところがあまり明確に注意書きされておらず、その点で本書はあまり初心者向けではないなと感じている

P36のグラフについてもうひとつだけ言うと、グラフでは「中学生、高校生、教員の一週間の理想活動日と現実活動日」の集計結果が紹介されているが、「保護者、校長、外部指導員」の数字が載っていない。
なぜなら「保護者、校長、外部指導員」はアンケートの対象者であるが、彼、彼女ら向けの質問票には「一週間における理想の活動日数は何日か」という質問項目がなく、データが集計されなかったからである。
もしかするとその集計されなかったデータに理想と現実を埋める鍵があったかもしれない。
エビデンス分析」というのであれば、見えているデータだけでなく上記のような見えないデータについてもしっかり言及してほしかったが、詳しく述べているのはP153の全国の活動日時数データくらいである。

統計学者レベルの人の意見が聞きたい)

(ここからは2章の感想というより私の主張が多く出てしまっているので、興味なければ3章まで飛ばしてください)
P46「自主的だから過熱する」という言葉について改めて言及すると、私が本書を読んだ上で得た認識は「自主的だから過熱する」でなく、「自主的なのに過熱する」である。
過熱の原因は自主性とは違うところにあると思う。

部活が正しく自主性に委ねられれば、P36の通り部員も顧問も「希望では週2日は休みたい」という意思を持っているはずなので、その意思を優先し休みを設ける方向に動くのではないか。
例えば、部員と顧問が年度の最初に「活動日を週何日にしたいか」と話し合えば、多くが「週5日以内」でまとまるのではないか。

では、なぜ部活動の自主性が無視されてしまうのか。

部員と顧問が十分に話し合いせずどちらかが一方的に活動内容を決めているからではないか。
部員と顧問が主体であるはずの部活動が保護者や外部指導員の意見を聞き入れすぎなのではないか。
答えはひとつではないと思うが、答えを述べるには圧倒的に情報が足りない。それは本書も然りである。

とはいえ、「自主的なのに過熱する」原因を突き止めることで、部活動問題のいくらかは解決できると私は考えている。 P47で内田さんは「自主的だから過熱する」の見解は未来展望図を語る上で重大なヒントになると語っているように、私の「自主的なのに過熱する」という見解も私の期待する未来展望図に大きな影響を与えていて、9章における内田さんと私の明確な主張の差になったことはとても面白かった。

長くなりすぎたので次。以降はもう少し手短にまとめる。

第3章 自主的なのに強制される――矛盾に巻き込まれ、苦悩する

P61で大学の部活動について「強制性はない」と語っていることについて、思うところがあるが、2章が長くなりすぎたので割愛。
超大雑把に言うと、大学部活動は「自主的だけど過熱化していない」よね。

その他、
部活動に関連する制度はかなり歪んでいて、「自主的な活動なのに顧問を強制される現状」「教員にほとんど休憩時間が用意されていないこと」「部活動の大きな存在意義は機会保障であること」「居場所の論理と競争の論理」といった内容については概ね同意する。

ただし最後のP69~P70「競争の論理の見えにくさ」については疑問がある。
P70で「中学・高校教員が考える部活動の意義」のアンケート結果が示されており、「勝つよろこびを味わえる」が32.4%で12項目の上から7番目と低い位置にあることについて、本書は「ではなぜ顧問が生徒に過酷な練習を強いるのか」と疑問を投げかけているが、
中学校・高等学校生徒のスポーツ活動に関する調査報告書には中学生高校生にも同じ質問がされており、中学生が部活動の意義を「勝つよろこびを味わえる」と考えている割合は73.8%(12項目の上から4番目)、高校生が74.0%(同じく上から4番目)と、生徒の方が教員より勝つことを重視しているととれる結果となっている。
部活を駆り立てているのは顧問でなく生徒なのでは?真偽はともかく、このあたり、内田さんもしっかり調査報告書を読み込んで把握しているはずなのだが、そこには触れず、「顧問が居場所の論理を隠れ蓑にして競争の論理による部活動を展開している」と主張するのはやはり違和感を感じる。

第4章 強いられる「全員顧問」の苦しみ

前半部については同意する。部活動問題は生徒、保護者、教員、管理者や外部指導者も含め多様な視点から考察されるべきだし、特に生徒、教員、保護者の苦しみを訴える声には今後も積極的に耳を傾けていきたい。
「部活未亡人」などの言葉はちゃんと世間の耳に伝わっただろうか。

P83〜P85「名古屋市新任教員の勤務実態」は本当に貴重なデータだと思う。
地域差などを考慮するとやはり全国のデータがほしい。勤務管理を厳格化してほしい。

教員のみなさんはスマホのアプリで個人的に勤怠管理している人はいないのだろうか。あまり話を聞かない。無料〜数百円程度で位置情報を含めた正確な勤怠管理ができるアプリもあるので、過重労働を告発する材料集めの一環として試みてはどうだろうか。
残業証拠レコーダーとか。

全員顧問制については、部活が自主的なものなのに顧問を強制されるのはおかしいという点で同意であり、優先して解決されるべき問題だと思う。
ただし、私の思う解決とは「部活顧問を拒否できるようになること」ではなく、「顧問と非顧問に分かれたとしても顧問に負担が集中しないこと」である。

私は顧問拒否に反対しないと前置きしつつ言うが、 最近顧問拒否の声は少しずつ増えてきており、今後顧問拒否が増えれば増えるほど、残された顧問拒否しない、顧問拒否できない教員への負担が重くなっていくことは想像に難くないが、その後についての意見はほとんど確認できていない。

「自分は顧問拒否できたからもう大丈夫。部活が辛いなら顧問拒否すればいいじゃない」と知らんぷりと突き放しをするのではなく、顧問も非顧問も協力して労働問題としての部活動のあり方を考え続けていくことを切に願う。

最後にP95〜P99で紹介されている部活動と教員採用試験の関係についても思うところがあるが、それは7章の感想に回す。

第5章 教員の働き方改革――無法地帯における長時間労働

教員の長時間労働に焦点を当てた章だが、細かい話は置いといて全面的に同意する。

中学時代高校時代から教員は忙しそうだなーとはなんとなく感じていたが、一般企業と比較しても過労死ラインを超えている人の割合が非常に多い。週休2日を満足に取得できていない教員も多い。本当に是正しなければいけない異常な状態だと思う。

給特法についても然り。40年も前に作られた法律が今も幅をきかせて教員を苦しめているのは私を含め多くの人が知らなかった事実だ。

4章でも書いたが個人のスマートフォンアプリでも勤怠管理はできるので、もしやっていないならば、いざというときの証拠集めとして個人で勤怠記録をつけていった方がいいと思う。

第6章 素人が顧問

本章の内容についてもほぼ同意する。

もし自分が未経験の運動部顧問を任されたらと思うと、やっていける自信はない。
私は顧問拒否する勇気もないので、おそらく最後まで追い詰められて倒れてしまうだろう。

1点だけ残念に感じたのはP141〜P144で語られたバスケ部顧問のエピソードである。
未経験顧問という立場に追い込まれ体調を崩してしまった教員の話は良いのだが、その後について「その先生は保護者全体と話し合いの機会を何度か持つなかで、自分の立場を理解してもらうことができ、いまは保護者と良好な関係で、部活動指導にあたっている」とあっさりまとめられてしまっている。

これは、「え、そこ詳細を省くんだ…」という気持ちだ。だって、教員が保護者と和解して部活動の状況を改善させた好事例でしょう。
どのような関係者がいて、どのようにして保護者と話し合う機会を何度も持つことに成功したのか、部活動の活動時間や内容はどのように変わったのか,改善のヒントがありそうな貴重で重要な話なので、もっと掘り下げて欲しかった。

第7章 過剰な練習、事故、暴力――苦しむ生徒の姿

部分的とはいえ全国的な運動部に対する調査が行われたのは良いことだと思う。逆にいうとそのように得られたデータはとても少なく、2章で述べた通り正確な分析はまだまだ難しい。
また、「活動量が多く休養日の設定が少ない」学校だけに注目するのでなく、活動量が少ない、もしくは休養日が設定されている学校についてももっと言及して欲しかった。地域差の要因もあるかもしれないが、どちらかというとそっちに解決のヒントが隠れていると思う。
例えば東京都は学校の数が多いので大会の競争も激化しそうなイメージがあるが、部活動の活動時間は他道府県より短く、しかし休養日をしっかり定めているわけではない。なぜ東京都は過熱化の度合いが小さいように見えるんだろう?
調査結果の元データはこちら:平成28年度全国体力・運動能力等調査結果

外部指導者に関する考察については同意。

部活動と内申の関係については、P168で「入試ひいては人生にかかわるかもしれないという漠たる思いをもっている限り…」と書かれているが、入試はともかく人生まで影響範囲を広げてしまうと「漠たる思い」では済まされない。
部活動をはじめとした自主的な活動は企業の採用試験において十分に判断材料とされるからだ。
一般企業採用試験ならば、部活動以外の課外活動はいくらでもあるのでカバーできるが、教員採用試験は4章で言われているとおり、部活動の経験が採用評価の1項目になっており代替がきかない。 Twitter(リプ欄含む)でも言及したので紹介する。

部活動における事故については同意。顧問の問題なのか、環境の問題なのか、一緒くたにしないよう気をつけたい。顧問が負う事故の責任リスクが大きいところも考えていかなくてはいけない問題だ。

顧問からの暴力については、P170の体罰の時間帯別割合を用いて部活動が体罰の温床となっている可能性を語っているが、同程度の割合で体罰が発生していることについて言及しないのに違和感がある。
Twitter(リプ欄含む)でも言及したので紹介する。

第8章 先生たちが立ち上がった!

ネット署名「部活動顧問を「する・しないの選択」」そして「部活動への入部を「する・しない」の選択」については賛同する。
署名も参加させていただいた。
部活問題対策プロジェクト」および9章で紹介されている「部活改革ネットワーク」「協働コラムズ」等のコミュニティについては、私は今まで無かったこと、新しいことに挑戦する姿勢は応援はしたいと思っているが、私自身は所属していないため、色々思うところについては省略する。

また、本書発売後に新たに宣言された「日本部活動学会」には2章、7章で指摘したデータ不足問題に対しての対応を是非とも期待したい。

コミュニティのネット上での活動に対する考えは「おわりに」の章で言及したい。

第9章 未来展望図――「過熱」から「総量規制」へ

まず、保護者にとっての部活動の形もまた様々なので一概には言えないが、P203で紹介されている「顧問の負担が大きすぎるか」というアンケートの結果について、保護者と顧問に大きな意識差があるところは、まだまだ改善の余地があると前向きに捉えたい。

そして、これまでの内容を踏まえた上で、著者の内田さんは「総量規制」における「ゆとり部活動」への転換を挙げている。
「ゆとり部活動」というネーミングについては絶対ゆとり教育の部活版だと誤解されるよなぁ・・・という感想を持ちつつ、気になるのは総量規制の実現である。
「部活は自主的だから過熱化する」ので、活動量を大幅に制限することで、「居場所」としての部活動と「競争」としての部活動を分け、人的にも予算的にも無理なく部活動を運営できるようになるというのが内田さんの主張だ。
私は、「居場所の論理」と「競争の論理」を分けること、一方「居場所の論理」に基づく部活動は「競争」を完全排除しないことなど、基本的な考え方については概ね同意する。
主張を違えるところは、「休養日を現在の半分程度にする」というところだ。
私は「週2日の最低休養日は設けるが、残り5日は部員と顧問の協議などにより決定する」でいいと思っている。
最大の理由は、私から見た今の部活動は「自主的だから過熱する」でなく「自主的なのに過熱する」だからである。
第2章P36のグラフが示すように、部員も教員も実は休みを欲しがっている。
以下のツイートで示されたグラフでも、生徒はある期間の休養日が必要だという認識を持っていることがうかがえる。

つまり、強制的に大幅な規制をしなくても、部員の自主性を優先し、部員と顧問が話し合い適切な活動量を決めるようにすれば、自ずと適切な休養日が設定されると私は考えている。
自主的なのに過熱する」なので、過熱の原因は「自主性」とは別のところにあり、それを取り除いてやればいいというのが、(内田さんが本書に込めた思いにそぐわないところであると認識しつつ)本書を読んだ上で至った私の意見である。
過熱の原因は自主性にあるのか、違うところにあるのか、そこが内田さんと私で最も意見が異なるところだと思う。
また、私の考えで顧問の負担軽減が十分に達成するのかいうと解決するとは言い切れないことは理解している。最低でも全員顧問制と全員入部制の撤廃、週休2日の絶対確保は必須だと思う。

最も懸念すべきは、ロードマップも主導者も明確でない現状であと何年で何が達成できるのか、全く見通しがついていないということだ。
部活動に苦しむ教員たちの心身はそれまで持つのだろうか。
理想の達成をこれ以上待つ余裕があるのだろうか。
既に耐えきれなくなった人の一部は部活顧問を拒否する運動を始めているが、その先に真の解決はあるのか、という議論はやはり少なく、先行き不透明な状況だ。

座談会 部活動のリアル 内田 良/真由子/藤野悠介

真由子先生も藤野先生もブログは一通り読ませていただいた。同じブロガーとして偉そうなことは言えないのだが、2人ともご多忙の様子だが、真由子先生のブログ(公立中学校 部活動の顧問制度は絶対に違法だ!!)はコメント欄の荒れっぷりを何とかしたほうがいいと思う・・・。
藤野先生も最近はもうブログ(生徒の心に火をつけるためのブログ)の手入れあまりしていないのかな、という印象(あるページでリンク誤りの指摘がされていて「修正する」と返事しているが未だに直っていないところとか…2017/08/15確認時点:リンク修正されたようです)
感想については、2章のところで言い過ぎた感があるので、控えめにするが、全体的に部活動問題に疎い人たちがこれ読んだら「うーん・・・」と感じる人が多いんじゃないかな・・・とだけ・・・。

おわりに

私もSNSを中心にこれだけ多くの声が上がっていることには非常に驚いた。
一方で、本章でSNSの活用を促す言及について、以下のツイート(リプ欄含む)をもって感想とし、読書感想文を締めたい。

読書感想文のあとがき

読書感想文の文字数を数えたら、ツイート部分を除いてほぼ1万文字だった。
中学・高校の読書感想文コンクールの指定文字数が2000文字なので、8000字もオーバーしたこれはどう見ても過熱化の結果である
こんな形で身をもってその恐ろしさを体験するとは思わなかった・・・。

規模の大小に関わらず準備は十分に行わねば必ず失敗する

何の話?

最近案件規模が大小2つの案件を並行で要件定義したら小規模の案件の方で失敗した話

背景

案件(大)

要件定義1人月、開発工数5人月くらいの開発案件

案件(小)

 総工数4人日程度、リポジトリ管理されていないユーザ向けメールのテンプレートテキストをリポジトリ管理できるようにしたり社内の全文検索システムで検索できるようにするための運用方法をインフラ部隊と協議、作業依頼するお仕事。案件(大)の片手間に進めてた。

どうなったのか

案件(大)は期間をしっかりもらって念入りに要件定義を進めたので、開発が始まるのはこれからだけど少なくとも役員向けの開発承認レビューまではうまく行った方だと思っている。

事前に関係者集めてレビューのリハーサルしたのが特に良かったと思う。本番前に言うことを知っておいてもらうことで言うべきこと言わなくていいことの客観的な境界線を知ることができたし、本番時に援護射撃をとらうことができた。

 

逆に案件(小)については自分の方で運用案を考えて、企画部門とインフラ部門に説明したら両方からよくわからないとダメ出しされてしまい、要件を練り直して再提案したため1回で済むと思っていた打ち合わせが2回、3回と増えてしまった。

案件(大)に注力していたためアドリブな対応をとってしまったこと、小規模な話だからと依頼者からロクに要望のヒアリングをせずに自分の思い込みで提案してしまったのは本当に悪手だったし反省している。

最終的に提案はとてもシンプルでわかりやすいものになり、双方からOKもらえそうな状況になった

結局何がいけなかったのか

案件(小)で失敗した根本的な原因は一言で言えばナメてたってだけの話なんだけど。

  • 案件規模がどんなに小さくても手を抜いてはいけない
  • 案件規模がどんなに小さくてもクライアントが何をしたいのか注意深くヒアリングして要件定義すること。主観で考えないこと

小規模な案件のため影響は少なめ(想定より余計な時間がかかったこと、関係者に不要な打ち合わせをさせてしまったことくらい)だったので、この程度の痛みで知見を得られたのは良かった。

忘れないために備忘録としてブログに残しておく。

 

 

Effective Java 読むのに4ヶ月もかかった

Effective Java第2版 感想文です

EFFECTIVE JAVA 第2版 (The Java Series)

EFFECTIVE JAVA 第2版 (The Java Series)

Java中級者以上は必読と呼ばれているやつですね。
これ理解してやっと中級かよ・・・

1ヶ月くらいで読めるかなとはじめは思ってたけど、
章によって難易度差が大きく中々先に進めなかったり、
理解しなきゃと思ったところはWebで別途知識を補完したり、
日頃の体調などもあり毎日通勤に持ち歩いたけど数週間1ページも進まないという時期もあったり、
翻訳者も翻訳に苦戦してるなーと伺えるところが何箇所かあり、読んでも全然頭に入らなかったり。
原本が古いので、自分なりにここはあまり必要ないなと感じたところは飛ばし気味に読んだけど、結局4ヶ月かかった。

  • 第1章:はじめに
    • 読んだはずだけどどんなこと書いてあったか全く覚えていない
  • 第2章:オブジェクトの生成と消滅
    • 序盤から重いと思いながら読んだ記憶がある
  • 第3章:すべてのオブジェクトに共通のメソッド
    • equalsとhashCodeの話、ちゃんと説明までできるように理解しようと頑張った。
  • 第4章:クラスとインタフェース
    • この辺は学びたいところだったのでじっくり読んだ。上辺の知識はついたと思う・・・。
  • 第5章:ジェネリック
  • 第6章:enumアノテーション
    • 著者のenum愛を感じた。まぁ当時の目玉機能のひとつですもんね・・・。
  • 第7章:メソッド
    • この辺から読むスピードが上がってきた。
  • 第8章:プログラミング一般
    • さくさく読んだ
  • 第9章:例外
    • 例外は前々からかじっていたのであまり苦もなく読めたと思う。
  • 第10章:平行性
    • 並行処理が必要な案件に関わったことがなかったので流した
  • 第11章:シリアライズ
    • 奥が深くて1割しか理解できてないが今の業務への関わりが薄かったのでここも流した。
      シリアライズなんぞやみたいなみたいな思いはあったので、以下のページで補完させていただいた d.hatena.ne.jp

総括

まだまだJavaチョットデキルへの道のりは長い・・・・・。
秋頃にEffective Java 3rd Editionが出るの楽しみですね!

Effective Java (3rd Edition)

Effective Java (3rd Edition)

次はJava本格入門・・・といきたいところだけど、Effective Javaと一緒に購入した達人プログラマーが積み状態なので、先にそちらを消費する・・・。

Special Thanks

本書を読み進めるにあたって、hjmさんのThe King’s Museumを補助教材として参照させていただきました。

hjm333.hatenablog.com

全78項目全てを要約されていて、しかも読みやすく意訳されていたりオリジナルの例を載せて分かりやすくなっていたりして、書籍を読んだ後にwebの方を読むことで復習になってより理解が進んだ。
読んだページには★をつけさせていただいたのだが、多分結構うざかったのではないだろうか…
でも途中で★つけるのやめるのもアレだったので・・・この場を借りてお詫び申し上げたい。でも本当に助かりました。

JJUG CCCに初参加した

JJUG CCC 2017 Spring参加感想文です

JJUG CCCっていうのは Japan Java User Group Cross Community Conferenceの略だそうです。
今知りました。5/20(土)に行われ、今回で20回目だそうですが、初参加です!
休みの日に勉強会に行くっていうのも中々ハードルが高くて今まで出来なかったんだけど、行かせてくれた妻子にまず感謝ですね。
以下、感想文。

日本Javaユーザーグループ 年次総会

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これはその場にいなくても後で参加者スライド読んでほしいですよね。
一方スライドにはないけど鈴木会長が話していたことで記憶に残ったのは、

いわゆる勉強会キャンセル問題というやつ・・・。
中々低負担高効率な方法は思い浮かばないけど。人的・管理的な負担に目をつぶれば開催5日前までにジュース代を振り込んだら参加証発行するよ、とかかなぁ。

ふつうのJavaコーディング #ccc_e1

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今回はJavaのコーディングスキルを学ぼうが自分の中でのひとつのテーマだったので、1セッション目は迷った末にこれ。
フルバージョンは300スライド110分あるらしい・・・読みたい。
あーこれほんとそうマジでそうっていうのから、耳が痛いが中々うまくできないもの、この発想はなかったとか、いろいろ。
社内に持ち帰ってこのスライド使った勉強会開きたいけど、チーム内の案件がほとんどperlというのが辛い・・・
個人的には「命名した当時は会心の出来と思ったけど後から見返したらひどい名前だった」とかいうくだりに内心めっちゃ笑ってた。

エンプラ開発におけるレガシーアプリケーションの巻き取りとモジュール分割の戦い #ccc_f2

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SIerならではのあるあるとかジレンマと、システムと自分たちを変えていった「変化のスイッチ」はどこにあったのかという話。
「次」に進もうとする力がすごいと思う。軌道が乗ってきたから振り返り始めましたーとさらっと言うんだけど、
並の開発現場だと安定に満足しちゃってモダン化とかカイゼンとか考えない。
チーム全員で次何やるべきか、何をしたいかっていう見ている方向が一致している感じがした。
私の所属している開発チームは規模的には同じくらいだし、 施策的なことは色々試しているんだけど、 日々発生する依頼案件に忙殺されてしまうからなのか、はたまた半分以上協力会社の要員だからなのか、中々スイッチ入らない感じだ。
レガシーなアプリケーションが今も量産され続け、情報共有や振り返りをなかなか自発的に行ってくれない。
話が大分逸れた気がするけどそんなことを考えながら話聞いてて、そういう自分たちを変えていくスイッチの存在にこの方たちはどこかでちゃんと気付いて行動に移してきたんだなぁっていうのが羨ましかった。
あとお客さんの信頼を得るのはほんとそう。受託開発でモダン化の予算もらえるってすごい。

新しいTERASOLUNA Batch Frameworkとは #ccc_c3

NTTデータTERASOLUNAのバッチフレームワーク最新版の紹介。
バッチ作ったことある人で挙手募った時、案外少ないことに驚き。バッチ作ったことない人こんなにいるの?俺バッチしか作ってないよ・・・。
ガイドラインが最新のTERASOLUNAの売りのひとつらしく。基礎知識からサンプルコード、はてはFW自体の拡張ガイドまで載っているという。
確かにJBatchしかりSpring Batchしかり、情報が少ないんだよね・・・。Javaでバッチ作るのどうなの?って話もあるけど。
そういう意味でガイドラインを提供して開発しやすくするというのはなかなか良いアプローチだと思う。
現場はJBatchなのでTERASOLUNA Batch FWを扱うことはないかもしれないけど、ガイドラインは読んでみたい。

Javaエンジニアに知って欲しいRDBアンチパターン #ccc_g4

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そーだいさんの話のテンポ感すごい。さすがはてなのセールスエンジニア・・・。
データベースの迷宮の話はほんとそう。つらい・・・。
DBって一度作ってしまうと変えられないんですよね。リファクタリングコストがプログラムとは段違い。
なので自分が見てきた現場ではDB固有の機能に頼ったというより、逆に制約は利用せずに大体アプリレイヤーでチェックしていた、というのはある。DBの機能使うと直すのが大変という認識から。
アンチSQLパターン読んでない人は読んでほしい。僕も読んで、ビンゴやりました。

Introduction of Project Jigsaw #ccc_g5

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JigsawのというJavaリパークのどったんばったん大騒ぎをJava Championの櫻庭さんが生でどうコメントするか聴きたくてこのセッション選んだ。
冒頭で早速話ししてくれて、「困ってるんですよ!」とのお言葉をいただいたので満足です。
しかし、moduleシステム、どうやって社内に普及していけばいいんだろう…協力会社要員がたくさんいる状況下で、学習コストをいつ誰が負担するのか…現状のJava8ですら中々レガシーからの移行が進まないのに…
また話が逸れた気がするけど、そんなことを考えながら聞いてた。
あと、https://www.sli.doで質問を受け付けてるの良かった。回答の時間の確保は別問題として、質問が集まりやすい仕組みは良いと思う。

Java8プログラミング ベストプラクティス & きしだが働いてるかどうかIDEのメモリ使用状況から機械学習で判定する #ccc_a6

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roomLを聴く予定だったけど満席だったのでコーディングプラクティスの話があるというきしださんのセッションへ。
cfp2つ出したら両方通ってしまったけどセッションは1つで、ということで2本立てになったらしい。
前半の機械学習の話は完全に知識外だったので、IDEのメモリ利用状況から働いてるか判定するといっても素のままでは分かりにくくて、そこに統計技術とか変換技術といったらいいのか?当てはめていくと傾向が見えてきたり機械化できたりするという…発想が凡人の私にはなかなかついていけない。
後半のコーディングプラクティスの話は、Irofさんのセッションと共通する話もあったり。 Streamまわりの話だと部分は冗長なコードを簡略化していく流れはわかりやすかった。

VMの歩む道。Dalvik、ART、そしてJava VM #ccc_a7

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AndroidVMはマッタクワカランなのですが、yankさんフォローさせていただいてるので、話聞いてみたかった。
初歩的な内容だけども中々一度聞いただけでは理解追いつかなくて、スライド見返してみたり。
少なくとも「なんでこんなVM色々あるんだよまとめろ!」ってところの猿頭から、「AndroidにはAndroidに適したVMってのを頑張って環境整えてきたんやな…」程度の猿頭にはなれた気がする(猿からは抜け出せていない)
正直開発に活かせるとかそういうレベルにはなれなかったが、AOTコンパイラの仕組みがHotSpotにも組み込まれるとどうなるのかというそういう新たな楽しみができたので良かった。

その他

寿司は食べずに帰りました。俺には妻の作った美味しいご飯が待っとるんや…
それにしてもここ最近の勉強会ブームはなんだろう。自分も一昨年あたりのデブサミに始まり、今回Javaのカンファレンスには初参加だけど、誰かに勧められてとかでなく、自発的に情報集めた結果だから流行りに乗っかったつもりはないんだけど、全体として参加者が増えているということは自分も何かしらの流れに知らず知らず乗っているということなんだろうか。
CCCは2016 fallの時に行けなかったけどサイトを見て登壇者を色々フォローさせてもらって、有識者のツイートとか見てるうちに次は行きたいってなったんだよな。他にも結構そういう人いるんだろうか。

運営は大変そうだなー。ボランティアスタッフ募集してたけど、募集人数集まったんだろうか?
結局JJUG幹事会のメンバーで当日運営はほとんど回していたような気がするんだけど…
ボランティアスタッフ興味あるけど、集団の中での立ち回り苦手なのでついていけるかとか、スタッフみんな仲良さそうだから突発で混ざると孤立しそう…とか個人的な思いが出てしまう。

あと勉強会初心者として気になったのは、ごく一部だけど立ち見が出てるセッションで前の方の席確保してコーディングとかセッションと無関係の資料作ったり読んだりしてる人。
聴講しながら自分の作業するのは勉強会では珍しくないのかもしれないけど、満席のセッションで自分の作業を優先するならせめて後ろの方に座ってくれ…とか思ったりした。まぁこの規模になるとほんと色々あるよな。

ともあれ、とても楽しかったので秋も参加したい。
10年後くらいにはLTできる程度にはなりたい・・・。

Java Day Tokyo 2017に参加した

Java Day Tokyo2017に参加した

3年目ということらしいけど、初参加してきた!

感想文です。

D1-KY Java Day Tokyo 2017 基調講演

おーJava9やべぇJavaEEやべぇっていうほどの衝撃は正直無かったのですが、競技自転車のデモとか吉田真也さんのJShellデモは良かったです。JavaFXのデモは視覚的にもなるほど面白いと思えるものだった。

どうでもいいところだけどOracleがスポンサーとなっている?ボートだったり、自動車工場だったり、自転車だったり、やたら乗り物がフィーチャーされてるところが気になった。

D1-D1 最新のJava開発環境 IntelliJ IDEAのJava 9対応

自分は昔からEclipse派なんだけど、IntelliJ IDEA使っている人は自社でも段々と増えてきていて、今後IntelliJを使いたくなってくることもあるかもなということで聴講した。サムライズムの山本さんの講演を聴いてみたいという思いもあった。Twitter上ではとても面白い方という印象と裏腹に、講演は誠実堅実という感じでした。

IntelliJの前にUpsourceの解説もあり、自社ではBitbacketを採用していてツールを選定できる立場にもないのでひやかすことしかできないのだが、レビューコード上の関連クラスを表示させたりする機能(IntelliJのコア機能を使っているのでJavaのサポート機能が手厚いらしい)は「おーっ」ってなった。

IntelliJのJigsaw対応もまだガシガシ仕様が変わっていてこれからどうなるか分からないのによく追従しているなぁと関心。他IDEのJava9対応状況如何によっては、自社でJava9扱うようになったらIntelli J IDEA、あると思います。

それにしても、この講演でなく全体に言えることなんだけど、スクリーンの位置が低くて後ろの席になってしまうとデモや資料がかなり見えないという残念な感じだった・・・。デモがよく見えなくて、何やってるのかよくわからないところが多かった。

Heather VanCura × Java女子部 × Girls in Tech Japan ~海外と日本のエンジニア事情~

ランチセッション。朝昼食を買う時間が無くて、昼休憩に入ってすぐ最寄りのコンビニに買いに行ったけど開始に間に合わなかった。そして買ったはいいけどセッション中に食べていいのかよくわからなくて終わってから急いで食べた・・・。

Heatherさんめっちゃバリバリ働いててびっくり。リモートワークを活用しているとのことだったけど、自分も職場への通勤距離が遠いから、いつかリモートワークで自宅で仕事したいんだけど、日本でリモートワークが普及したら悪い方向に利用されなきゃいいな・・・と思った。Heatherさんの事例は有意義に活用していそうだったけど、日本の労働価値観だと、「リモート環境あるんだから休みの日でも急な対応をお願いできるだろ?」みたいな流れになってしまわないことを願う。

女性エンジニアについての議論もあったけど、正直性別の問題はなかなか難しくて言及しにくい・・・ただ、女性エンジニアの働き方について男性は自分には関係ないと話題をスルーしがちだけど、現状IT業界の多数を占める男性だからこそよく考えることが前進の近道かなとは思う。

D1-B2 Java EEにおけるフロントエンド開発とJSF2.3アップデート

うー・・・JSF疎いのであまり記憶に残ってないんですが・・・

JSFのManagedBeanがCDIのManagedBeanとごっちゃになって間違って使ってしまう問題を解消するためにJSFのManagedBeanはDeprecatedにするってあたりは確かに確かにーとか思ったくらいでしょうか・・・。

あとAjaxとかCSSコンポーネントがいろいろ強化されたとかいう話だった気がする。コンシューマー向けとしては相変わらず表現力が物足りないところがあるけど、エンタープライズ向けという意味では十分すぎるくらいだなぁという印象でした。

D1-F3 備えあれば憂いなし! Java トラブル・シューティングはじめの一歩

本セッションでは、Java SEやJava EE環境で発生するトラブルの主なものを取り上げ、Javaのトラブル・シューティングにおいて知っておくべき基本事項についてデモを交えながら説明します。 

 てなことで、対象がJava初心者向けとなっていたんで、どんなトラブルシュートテクニックが聞けるんだろう・・・!とワクワクしながら行ったら、パフォーマンス劣化とメモリ枯渇の話だった。

 訂正リプも誤字ってるし。

でも処理遅延とかメモリ枯渇の対応方法についての講演は初めて聞いたし、この日一番実況ツイートが多くできたところだったので、良かったなと思ってます。

D1-C4 Java EE 開発者のための、今から取り組む Microservices 開発

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Java Champion寺田 佳央さんの講演。

JavaEE8でマイクロサービスアーキテクチャとどう向き合っていくかの足掛かりとなるお話でした。

MSAは銀の弾丸ではない、本当にMSAでなくてはいけないのか良く考えて、というところから始まり、管理のイメージから実装例、ツールの紹介まで幅広く説明してくれました。

一度にすべて覚えきるのは困難だけど、MSAにふわっとしたイメージしかもっていなかった人にとっては道筋が明るく見えるようになったのではないでしょうか。

D1-E5 緊急開催!Java技術メモ三銃士が語るエンジニア道

結構仕事が溜まっている状況だったので、実はJava Day Tokyoの参加を結構迷ってたんだけど、このセッションが発表されてから「あ、これは絶対行こう」となった。一番楽しみにしていたセッション。

パネリストのお三方とも前々から存じ上げていたので純粋にどんな方たちなのか興味あったし、三銃士が揃って喋るって今後二度と聞く機会あるかわからんよね!?ってなった。

まず、この3人のこと知っている人という質問に、自分が思っていたよりも挙手が少なかったことは多少驚いた。他のセッションがひとつキャンセルになったからそこから流れてきた人もいるんだろうけど。

3人とも共通しているところ、違っているところそれぞれあって面白かった。
ひしだまさんは自分のメモ用として作っていることに強い一貫性を感じて、だからホームページのレイアウトにも無頓着なんだろうなぁと思った(失礼)でもそこで書いたことが転職のきっかけになったり、やっぱり地道に続けることでいろいろ開けてくるんだなー。

opengl-8080さんは英語の翻訳にGoogle翻訳を使っているという話にはとても勇気付けられました。Google翻訳が誤訳していても俺わかんないからうかつに使えないよなぁ・・・とか思っていたんだけど、英語を避けるくらいならGoogle翻訳使って調べた方がいいじゃない、という気になってきた。ただSpringの記事に5か月かける継続性とか、探求心がというよりも探求道って感じで趣味を超えてて真似できない・・・。

かずひらさんの話は、技術メモは趣味であるという前提ありつつも、作業は無作為でなく意識していること(気になる最新情報はリストに積む、テーマを2~3持ちまわすなど)が参考になりました。人に説明できるようでないと理解できたことにならない、という意見100回頷いたし、しかしアウトプットをずっと続けているのは本当に素晴らしい。

50分の時間があっという間でもっといろいろお話聞きたかったですが、とても刺激的なセッションでした。

1日いて疲れたけど、モチベーション大いに高まった。自分も頑張ろう・・・。

 

「教育界のえらい大人が吹奏楽部はブラックという差別意識を広め始めたのですべての吹奏楽部の未来がブラック」のあとがき

本記事について

本記事は「教育界のえらい大人が吹奏楽部はブラックという差別意識を広め始めたのですべての吹奏楽部の未来がブラック」のあとがきです。  

本題の方では個人的な感情的なものは極力抑えたつもりだ。  

良い悪いではなく、ネガティブなアプローチで物事を改善に向かわせようすると、目先の問題は解決するだろうけどどこかで別の歪みが生まれるよね、という話をしたかった。

 「差別」というデリケートな言葉を使ったことについては、最初使うつもりはなかったというか、最初は一連の流れが世間から吹奏楽部への差別意識の助長につながるという認識自体が無かった。  

しかし書いていくうちに、規模も体制も全く異なる組織を「吹奏楽部」のような大きな単位でひとくくりにして、周囲から植え付けられたマイナスイメージでとらえることは差別じゃないの?という疑問が出てきた。  

読んだ人は「何を大げさな」と思った人も当然いると思うし、議論の余地があれば意見を伺いたい。
まぁ、多くの人に読んでもらえるよう、ブログのタイトルに目を引くものを入れたという狙いもあった。 

 「某吹奏楽部は」とか、「一部の吹奏楽部が」って言うべき。「吹奏楽部は」って括るのやめるべき。主語をでかくすんな。  

内田さんは顧問の先生とか顔も名前も知らない匿名さんだけでなく、現役の吹奏楽部員ともディスカッションしてください。
それも強豪校だけでなく、もう少しゆるめの環境で吹奏楽部やってる部員たちとも。  

まぁ、TVにも出演するような拡散力のある人が吹奏楽部をブラック呼ばわりすることで吹奏楽部が被るリスクについては学校リスク研究所の研究対象外のリスクのようなので、そんな手間暇はかけないと思う。内田さんの一連のツイートを読んで感じたことだけど、立場上なものもあってか、現役部員の考えとかに興味なさそう。  

内田さんがやっている吹奏楽ネガキャンに反対するわけではない(もちろん賛成もしない) それが内田さんの仕事だろうし、現に部活顧問が多大な負担を強いられているならそこは改善すべきだと思うし、僕はもうとっくに吹奏楽を引退したところで、僕一人が騒ぐことに意味はない。

でも、現役の吹奏楽部員とか、吹奏楽に関わっている人は今どういう大人に目をつけられているのか知っておいて損はないと思うし、思ったことがあるなら発言した方がいいと思う。

僕が語れるのはそんなとこで、あとはチラシの裏にでも書くポエムで、以降は個人的な経験と主観と偏見によるストレス発散である。   

以下、駄文

本題の方では色つけて読まれるのを避けるために自己紹介しなかったけど、俺は中高で吹奏楽部に所属していた経験者です。
と言っても高校卒業して15年くらいだし、母校にも長く行ってないので最近の吹奏楽部の雰囲気については実は把握していない。
SNSとかで見るかぎり、そんなに部活の雰囲気は変わってはないかなとは思ってる。    

俺がいた吹奏楽部は1,2年生合わせて50人くらいいて、進学校だったため3年生は引退。コンクールで賞を目指すよりもワイワイ楽しくやる方だったけど、やっぱり朝練はあったし、土日どっちかは練習だったし、本番前は近隣住民から苦情が来そうな時間ギリギリまで練習したり、他の部活に比べると練習量は多かった。  

強豪の高校吹奏楽部のような厳しい練習と厳しい先生、厳しい先輩と厳しいルールがあるようなのとは縁遠いから、外部の俺が言及すべきではないかもしれないし、言われなくても分かってると思うけど、厳しくたって、練習時間が長くたっていいと思う。そこにいる人たちが信じるものを信じればいい。

ただ、練習時間や部活動のやり方に規制が入るのは時間の問題だと思う。働き方改革の波はすでに部活動の在り方を見直す流れを作り出している。練習をめちゃくちゃやってる強豪吹奏楽部にとっては風当たりの強い時代になると思う。

野球応援について

何度も言うけど、熱中症の危険があるから吹奏楽部は演奏やめた方がいいみたいな考え方は本当に差別的だと思うし勘弁してほしい。  

俺、めっちゃ楽しかったけど、野球応援。みんなは楽しくなかった?
コンクール前にアンブシュア壊すなよって注意されながらも、屋外で思いっきり吹くの気持ちよくなかった?(トロンボーンだったので・・・木管勢すまん)

それをやめた方がいいなんてほんと分かってない、野球応援のことも吹奏楽のことも全然分かってないのに吹奏楽はブラックだって言ってるということ。現役部員や吹奏楽部OBOGが「吹奏楽の〇〇ブラックだよねー」と言うのとは全然違う。
吹奏楽部のこと全然分かってないけど、人から聞いた話で吹奏楽部はブラックと言っているんだ。

外部から見た吹奏楽部のブラックぶりについて

吹奏楽部は練習時間長いし、内容も体育会系なところがあるところは客観的に見てもそうだと思うよ。

けど吹奏楽部は講師顧問の言う指示に忠実に従いながら楽器を鳴らすことだったり、上下関係守って返事や挨拶に気を遣うことだったり、それがすべてだとか思ってんの?

宗教のように講師や先輩を妄信してるから、過酷な練習を強いられても苦悩の声を上げずについていってると思ってんの?

あのな、個人的な主観で少なくとも俺が吹奏楽部6年間続けたのはそういうんじゃなくてな、
パート練習の最中に突然ロングトーンを誰が一番最小音量で長く吹けるか大会が開かれたり、定期演奏会に乗せるパートメンバー紹介のためにふざけたポーズ写真撮ったり、ヴァンデルローストのプスタ1の最高速を顧問が今日はどれだけ速くしてくれるか期待したり、木管のソロを聞きながら周りに聞こえない程度に一緒に口ずさんだり、女性の先輩が「星条旗よ永遠なれ」の原題(Stars and Stripes Forever)を読んで「ちょっと、ストリップって書いてあるよ!エロくない!?」って言われて「それ、ストライプって読むんじゃないですか」ってツッコんだ時の先輩の表情とか、練習後の駅前のたい焼きやで食べたたい焼きの味とか、パート全員で勝手に曲のストーリーを創作してイメージ共有したりとか、楽器未経験の新入生がトロンボーンなんていう地味度の高い楽器をやりたいと言ってくれた瞬間とか、永遠に書き終わらないからここで止めるけど、そういうのが良くて続けてたんだよ。

普通だろ?吹奏楽部じゃなくてもそういう話あるだろ?同じだろ?他の部活よりも練習時間が長い分、そういう時間も多く過ごしてきたわけさ。

俺がそうってだけで、全員がそうじゃない。本当に辛かった人も中にはいるし、辞めた人だっている。

ネガティブさが目立つ事例だけを吊るしあげて吹奏楽部はブラックだ、活動自制しろっていう考えが吹奏楽部の部員にとって良いとは全く思えないわ。

いろいろな黒歴史も一緒によみがえってきて血反吐が止まらなくなってきたので、ここで締めとする。とりあえずすっきりしたかな。